ぞうのウンチでできた紙、ぞうさんペーパー セイロン象

ぞうのウンチでできた紙、ぞうさんペーパー


ぞうのウンチを原料とし、多くの人々の手によって、 一貫したハンドメイドで作られています。

今や産地のスリランカのみならず、世界中で「究極のリサイクル」 として注目される、
エコでオシャレなナチュラル製品へと成長しています。

現在では動物園をはじめ、 多くの販売店に流通する事となったぞうさんペーパーですが、
この製品誕生の背景には、実は深刻な問題が横たわっていました。


象と人間の衝突

スリランカにはセイロン象が生息しています。古来より、神聖な動物として、また貴重な労働力として、 象は人間にとって最も馴染み深い動物の一つです。しかしながら、近年の工業化や大規模な農地開拓、さらには長年続いた 内戦などの 環境破壊によって森林が激減、住む場所を奪われた象が人里に現れてトラブルを起こす問題が深刻化しています。

  • 象が農地を荒らして困る
  • 森の木を切ったら象が村にやって来て暴れた
  • 夜に象の襲撃があり、家がタックルされて吹き飛んだ

などの事件はもはや日常的なものになっているのです。ここまでくると象は害獣。最悪の場合は射殺という結末に至ってしまいます。


また、この状況に重なる苦難として象に追い討ちをかけるのが“密猟”の横行。東南アジア市場ではいまだに象牙のヤミ市が存在しているのが実情なのです。


悲劇の後に残されるのは子象だけ。残された子象の末路は明るいものではありませんでした…。

破壊された家屋

象の孤児院

かし住民たちも自らの生活を守る為。決して好きで駆逐してきたわけではありません。 残された子象たちを何とかしようという動きが生まれたのは必然の流れでした。


スリランカの人々の働き掛けや政府の援助もあり、スリランカのケイゴールに象の孤児院が誕生しました。 ここには親を亡くした子象が多く保護されており、観光収入や寄付などによって運営されています。


わたしたちが開発するぞうさんペーパーは、 野生の象や象の孤児院で排出されるぞうのウンチを原料として生産 を開始しました。 売り上げの一部は象の孤児院への寄付や、野生動物保護、 子供たちの環境教育などに活用されています。

象の孤児院


啓蒙活動


住民たちの変化

うさんペーパー生産量が増えるに従い、ぞうのウンチの需要が増します。そこで私たちは現地の人たちにお願いして、 ぞうのウンチを集めてきてもらう事にしました。 集まったウンチは買い取ります。


象を大切にすれば仕事につながる! こうなれば象は住民にとって生活に必要な存在になります。 作物を荒らされても憎悪にまで発展しない環境が整い始めました。

象の孤児院

雇用について

年内戦の続いていたスリランカでは雇用が不安定です。 ぞうさんペーパーは一貫したハンドメイドにこだわっている為、どうしても人手が必要となります。


また、 デザインについても現地デザイナーやアーティストを複数採用して おり、結果として多数の雇用を創出します。 さらには製品の輸出によって外貨の獲得に。 また、安定した収入により、 焼畑などをする必要もなくなりました。

ぞうさんペーパー製造にたずさわる人たち

自然への負荷をゼロに


うさんペーパーにとって、『自然との共存』は最も重要な理念です。 よって生産過程では環境への負荷を限りなくゼロに近づける事を心がけています。

有害物質の不使用は当然の事。加えて大規模な工機を使用せず、ほぼ全ての工程を手作業によってこなす事で 一貫しています。

生産性は決して高くはありませんが、利益や生産性・効率を最重要とする考え方とは一線を画する方針で 利益を出し続ける事により、関わったパートナー(野生動物も含む)皆がハッピーになれるビジネスモデルとして、 確立されつつあります。

ぞうさんペーパー製造にたずさわる人たち

今後について


たち個人にできる事は限られていますが、 まずはこれらのこの状況を頭の片隅に置き続ける事が重要な一歩か もしれません。小さいことかもしれませんが、 できることをひとつづつ行動していきたいと思っています。


私たち個人にできる事は限られていますが、まずはこれらのこの状況を頭の片隅に置き続ける事が重要な一歩かもしれません。


ぞうさんペーパー製品一覧

代表製品の紹介
ゾウさんペーパー・ノート ゾウさんペーパー・ネイチャーノート ゾウさんペーパー・ペーパーキューブ ゾウさんペーパー・ハートボックス ゾウさんペーパー・レターセット ゾウさんペーパー・フォトフレーム

エピソード

うさんペーパーには様々なエピソードがあります。その中から主なものをいくつかご紹介します。


◆象の襲撃

自然破壊で住むところを奪われた象は、時々人里を荒らすことがあります。 私達がぞうさんペーパーを生産している工場もしばしばこの襲撃に悩まされてきました。


とある日の生産量がどうも少ない思って聞いてみると、「象の襲撃があったから皆家に逃げ帰ってしまった」「怖くて作業にならなかった」 といった返答が平気で帰ってくるのです。


確かに野生の象とうまくやっていくには衝突を避けるのが一番。 今では監視小屋としてツリーハウスを建て、そこで常に象を見張りながら紙の生産を行っています。

象の監視小屋、ツリーハウス

◆雨が降ったら…

ぞうさんペーパーの生産は自然に左右されます。製造の最終段階で紙を乾かすのにも太陽の力は必須。 その為、雨が降ってしまうと「今日は休み」となることも。


また、長く続く雨によって象の体調が変わってしまうと、当然ウンチの質にも変化が。 結果として出来上がる紙の質も晴天続きの場合とは違ったものとなるのです。


同じように、年老いた象のウンチであれば胃腸の機能が弱まっているため、また一風変わった風合いの 素材となります。全て手作り、全て自然素材の為、まったく同じものができないのがぞうさんペーパーの 魅力でもあります。

ぞうさんペーパーは日干し

◆象が逃げた!!

怒り狂って人里を襲う事もある象ですが、それはあくまで緊急事態。本当はおとなしく臆病な動物です。 年に何度か、雨でもなく、襲撃でもないのにぞうさんペーパーの生産がストップしてしまうことがあります。 その多くは象が消えてしまったため。


「雷に驚いて逃げてしまった。これではウンチが回収できない」

とか

「野犬に追われて象がいなくなってしまったんじゃないか?」


といった話はしばしば聞かれるところ。


こうした自然要因で生産量が変化してしまうのがぞうさんペーパーの面白さかもしれません。

象が逃げてしまった

◆馬糞でも紙?

ぞうさんのウンチで紙ができるなら、馬糞でもできるんじゃないか?


こういった声により、かつて馬糞から紙を作ろうとした事がありました。 が、結果は惨敗。あまり臭くないと思われがちな馬糞ですが、生存段階での悪臭が猛烈。


スタッフらが「こんなに臭くてはやっていられない!」と憤慨、ストライキにまで発展してしまった為、 断念せざるを得ませんでした。

馬糞で従業員ストライキ


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